ネットワークエンジニアは、IT業界に存在する職種の中でも、特に需要が多い部類です。日本では、1990年代後半から2000年代前半にかけてインターネットが大きく普及し、今やパソコン、スマートフォンを始めとする様々な機器でインターネットに接続できるようになりました。IT業界でも、それ以外の業界であっても、インターネットなどのネットワークを活用することは必須なのも、ネットワークエンジニアが求められている理由です。
もっとも、ネットワークエンジニアの需要がなくなっていくのではないかという、不安の声があるのは事実です。自社にサーバーなどの機器を設置し、ネットワークを構築する形のことは、オンプレミスと呼ばれています。しかし、近年はインターネットを通して利用可能で、各種機器が不要なクラウドサーバーが選ばれるケースが増えており、オンプレミスの形は徐々に減りつつあるのが実情です。
オンプレミスの形が減れば、当然ながらネットワークエンジニアの運用、保守の仕事も減っていきます。しかし、オンプレミス関係の仕事が減っても、ネットワークエンジニアの需要がなくなることにはつながりません。クラウドサーバーは導入こそ比較的簡単ですが、十分なセキュリティを保つためには専門的な知識が必要です。オンプレミスの需要はなくなりつつありますが、クラウドサーバーのネットワーク構築という新たな需要が生まれているので、ネットワークエンジニアが活躍する機会が減ることはないでしょう。